国民総幸福量(GNH)

日本との外交関係を樹立して2011年で25周年を迎えるブータン。本年は10月にご成婚されたジグミ・ケサル国王陛下と王妃陛下が11月に来日されます。国民総幸福量(GNH)という独自の考え方を国家の指標として打ち出し,世界中から熱い視線を集めるブータンとはどのような国でしょうか。

■仏教が息づくヒマラヤ奥地の王国
ブータン
ヒマラヤを背にしたブータン北部の町 写真提供:関健作/JICA
ヒマラヤ山脈南麓に位置するブータン王国は,九州とほぼ同じ面積(約3.8万平方km)でありながら,北部の高山帯は海抜7,000m以上,南部の亜熱帯は300mと標高差の厳しい地勢を持ち,多種多様な生物が生息しています。インドと中国という大国に挟まれた国土に生活する約70万人の約8割はチベット系住民ですが,ネパール系住民や少数民族も暮らす多民族国家です。正式な国名は,国旗にも描かれた竜の国を意味する「ドゥック・ユル」で,チベット系仏教(ドゥック派)を「国家の精神的な遺産」としています。宗教建築物や人々の習慣など生活のいたるところに仏教が根づいていますが,ヒンドゥー教など他の宗教の自由も保障されています。就労人口の約6割が農業に従事し,公用語はゾンカ語,普通教育はほぼ英語で行われています。(外務省HPより)