経済

世界秩序は既に変化している(国際ジャーナリスト二人のコラムより)

Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリプス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。

世界秩序は既に変化している。中国はアメリカより大きく、より強力な工業や製造を基本とする経済があり、中国の潜在的国内消費者市場はアメリカより4倍大きい。経済は消費者に基づいているのだから、中国の可能性は、アメリカより、4倍大きいのだ。

ロシアには兵器システムでアメリカが到底かなわない遥かに能力の高い軍がある。アメリカは負債に溺れており、ワシントンが他国に課している非合法で無責任な制裁は、世界最大の国を、世界準備通貨としてのアメリカ・ドルや、SWIFTのような欧米の決済システム離れを促進している。アメリカは墓に片足を突っこんでいる。アメリカと同盟するのに十分愚かなあらゆる国は、死にゆく者と同盟している。

アメリカ自身は極めて不首尾だが、そのプロパガンダはまだ世界を支配している。結果、そのプロパガンダの成功に基づいて、ワシントンが、まだ経済、軍事で、決定的な力を握っていると考えているのだ。これはワシントンを核戦争へと導く妄想だ。

ロシア核兵器の極超音速、軌道可変性と膨大な力を考えれば、ロシアとの戦争は、アメリカも、ワシントンの金と引き換えに、国民を売り渡したヨーロッパの家臣連中も、まったく何も残らない結果になるだろう。

Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、彼の記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で、作詞作曲家でもある。20年以上、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。

おそらく、資本主義は、常に寡頭政治、軍国主義とファシズムに向かう傾向を持った非合理的な、反民主的システムなのだ。経済が比較的順調に行っている時は、体制は「自由民主主義」の形を大目に見る。しかし体制がガス欠状態になると、落ち着かない大衆を支配するために一層極度の権力が行使される。

何十年もの西欧諸国の経済緊縮と大量貧窮が、資本主義が、もはやそれ自身、自由民主主義のふりをできないことを示している。人々は、人権のため、当然、落ち着かず、腹を立てているのだ。まっとうな仕事と給料と公共事業を維持するために。

反抗的なフランス人は、全ての人々に、彼らの自然の権利を要求し、資本主義の不正を覆すよう奮い立たせているのだ。それは、フランスのみならず、歴史的に進歩的な方向で、全ての西欧の寡頭政治諸国に当てはまる。

さらに、黄色いベスト運動は、他のヨーロッパ諸国の大衆も同様に街頭に出させ、最終的に寡頭政治体制に責任をとらせるよう奮い立たせている兆がある。隣接するベルギーで行われている類似の団体抗議に関する報道がある。ヨーロッパ中の政府が、民衆の力という津波を警戒しているのは確実だ。

同じく一層実に不吉な方向がある。先週、教育改革に抗議する集会をしている多数の高校生をフランス機動隊が逮捕し、両手を頭の上にあげさせ、土下座させたことに、その前兆が見られた。一部の学生は、壁に顔をつけ、ひざまずくよう強いられた。

この光景は、フランスの、更に遠く離れた多くの人々を恐れさせた。そこには警察国家独裁の動きと、法的権利廃止の兆しが見える。一部の解説者は、武装警官の前で震え上がる拘留された学生たちは、模擬処刑シナリオのように見えるとさえ述べた。

この週末パリで計画された抗議行動に先行して、デモに参加するため首都に旅していた何百という人々が、警察に先制的に逮捕され、拘留された。フランス当局は彼ら「トラブルメーカー」が暴力を刺激するのを阻止したと主張している。

そこで再び、権力側は、彼らの特権と富を維持するため、捨て鉢で、全面的ファシズムに進むかもしれない。西欧民主主義国家の自由主義の仮面はずり落ち、下にある暴力を暴露しているように思われる。

我々は歴史的転機にあるように思われる。

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「不思議の国のアリス」のハートの女王を地で行く強権政治

門番に「ハートの女王に会いたいので通してください」とアリスが云うと門番は「自分は番をしとるんだ」と答え何度云っても同じ返事。

バラの花を赤く塗りつぶしている園丁はハートの女王のご機嫌を損ねないように一生懸命赤ペンキを塗っているのだが、それを見てアリスが「なんで白いバラに赤いペンキで塗るの?」と聞くとこれも何度聴いても「ワシは塗っておるのだ」と答えるだけ。

こうしてやっとクリケット会場につきハートの女王とクリケットの対戦を行うと。ボールはハリネズミ、ステッキは紅鶴のくちばし、そしてゴールはトランプカードの兵隊。そして、それぞれハートの女王が勝つように勝手に動き回る。

遂にアリスは怒って「こんなインチキな試合には付き合いきれないわ」と捨て台詞。ハートの女王を怒らせると見境なく「かの首をちょん切れ!」と喚く始末。

今の日本はまるきり、アリス・イン・ワンダーランドまる写しの「不思議の国」だ。

泥船とともに沈みゆく「転びもの」たち

権力を欲しい侭にしている人物に、「おこぼれに預かりたい欲張りたち」がたくさんすり寄ってきます。

彼ら彼女らは一生懸命権力者にとり入ろうとします。こうして点数稼ぎの競争が始まるのです。

昔キリシタン弾圧が激しかった時代、権力におもねるもの、権力に負け宗旨替えしたものが続出しました。彼らを「転びもの」と呼びました。「踏み絵」は転びものが発案して権力者が採用した弾圧の道具でした。沖縄の「剃刀の刃鉄条網」(次の画面)も転びものと権力者が共謀した弾圧の道具たてか?

権力者は労せずしてますます権力の強化が図れます。自分は知らぬ存ぜずを押し通し、ますます慢心がつのります。

驕る平家は久しからずです。出世欲にとりつかれた人々は自分が乗っている船が泥船で、沈みかかっていることを知りません。と云うより沈むと云うこと自体を考えようとしないのです。

点数稼ぎの「転びもの」たちは、権力の衰退とともに弱体化し、ついには世間から見放され権力者とともに没落するのです。平家の落ち武者の様に!